「麦富士」ができるまで

「麦富士」ってどんなお肉?

日本人好みの豚(生体)作り

良質な豚肉は良質の豚(生体)から作られます。
また同じ豚肉でも諸外国とは嗜好が違います。
日本人好みに合わせた豚作りをして、ジューシーで
脂の乗った豚を開発しました。

雄の選別&改良

豚肉に脂肪交雑(サシ)が入りやすい「デュロック種」を
さらに日本の消費者が好む肉質と脂の特質に合わせて厳選しました。

1つの豚種

生体の市場買いは一切行わず、
100%「麦富士」専用に育てられたLW(雌)×D(雄)を交配しています。
この専用の豚を徹底管理された工場で処理しています。

生体規格

・標準生体重  :120kg(115-123kg)
・標 準 日 令  :175日(±10日)
・背脂肪圧平均:23mm
・豚種LW(雌)×D(雄)100%
・大麦配合率  :17%~

商品規格

日本式オペレーション・皮剥ぎ 4/5ブレイク・日本式

飼料について

飼料管理

飼料会社SHUR GAINで一貫した管理のもと、全ての豚に同一の配合飼料を与えています。
もちろん「肉骨粉」「ペイリーン(成長促進剤)」は一切使用していません。

研究と試験

「麦富士」豚用飼料は、配合飼料専門家の永年にわたる経験と知識のもと、
徹底的な研究と試験を重ね、日本の消費者の皆様に好まれる豚肉を生産するために品質にこだわって開発された最高品質の配合飼料です。

大麦

育成期以降の飼料に17%以上配合しています。
豊富な大麦は肉の「保水力」「きめの細やかさ」を実現し、臭みの少ない、くせがほとんどない白く締まった脂を作ります。

安心の生産体制(専用養豚農家)

3つの生産者との濃密なパートナーシップ

「麦富士」の生産は北米の一般的な養豚に比べ手間と時間をかけて肥育しています。
良質な肉豚を生産するために優秀な生産者を3つに絞って、パートナーシップのもとに豚の肥育を行っています。

3つの生産ピラミッド

各ファーム(養豚農家)にそれぞれ1つの生産ピラミッドが存在します。
3つの養豚農家に3つの生産ピラミッドと100%人工授精に基づく生産システムを確立しているので遺伝子的一貫性を確保し、
ばらつきのない肉質の豚が出来上がります。

トラック移動は2時間圏内

肉質に大きな影響を及ぼす屠畜前のストレスを抑えることはとても大切。
トラックによる生体輸送は豚にとって非常に大きな負担となります。

LUCYPORC工場はすべての農場が「2時間以内のアクセス圏」に位置し、豚の負担を抑えています。

飼料について

全ての豚肉の真空パックに情報追跡コードを印字

遺伝子組み換え作物の登場や、有機農産物の人気の高まり、食品アレルギーやBSE問題、偽装表示、産地偽装問題などの発生に伴って、
食品の安全性や、消費者の商品に対する関心が高まっており、特に食品分野でのトレーサビリティが注目されています。
「情報追跡コード」を印字することで、消費者が安心できる生産履歴情報をお届けいたします。

特定できるもの

・生産品種
・生産者(養豚農家)
・GP農場、母豚舎、育成舎、肥育舎
・飼料配合、その原料の起源
・生体搬入トラック、工場到着時間
・工場内係留所での屠畜前休息時間

絞込んで追跡できるもの

・出荷養豚農家
・投薬内容
・工場内各作業工程時刻

「麦富士」についてのQ&A

  • Q1.農場での安全管理は大丈夫?

  • A.大丈夫です。「(カナダ産)麦富士」の豚を生産する農場はすべてカナダポーク協議会(CPC)によるCQA(=Canadian QualityAssurance:HACCPの危機管理手法に基づくカナダ品質保証プログラム)認定。 薬物の残留・使用法と用途・ネズミの害・バイオセキュリティー(豚、人、物、車両等病気の伝播の原因となる要素の徹底管理)など養豚農家にとっての潜在的危機要因が厳しく管理されています。
  • Q2.動物医薬品(ワクチン、抗生物質、合成抗菌剤等)が肉に残留する心配はないの?

  • A.投薬が必要な場合は獣医師による処方のもと、餌に混ぜたり注射をすることで実施されています。 各農場内では薬品使用履歴や残量が徹底管理され、外部のCQA管理者による抜き打ち検査が行われています。 豚は病気にかかりやすいとてもデリケートな動物です。 しかし、投薬後の休薬期間を徹底管理している為、肉に動物用医薬品が残留していることはありません。安心してお召し上がりいただけます。
  • Q3.でも薬はなるべく使わないほうがいいですよね。

  • A.確かに薬ばかり頼って育てられた不健康な豚では、いくら安全だと言われても消費者の皆様には喜んでもらえません。 「(カナダ産)麦富士」の豚を生産する全農場ではスリーサイト方式を採用し、投薬を極力抑えるMD農法(病気の発生を最小限に抑える養豚方法)が採用されています。 また、冬は厳しく夏は湿度が低い広大なケベック州(1,667,926k㎡、日本全土の4.4倍)の大自然が天然の防疫体制を提供してくれます。
  • Q4.注射針の混入は大丈夫?

  • A.大丈夫です。離乳前の子豚の体内に注射針が残った場合はかわいそうですが、その場で子豚を処分します。育成期以降(17日令~)の場合は耳に赤いタグがつけられ、徹底的な移動追跡管理がされます。 また、これらの子豚がLUCYPORC工場に出荷されることはありません。 更にすべてのチルド製品をX線異物検出器にてチェックした後に、箱詰め・出荷しております。